翌日の朝にはフランクフルト空港へ。
ここから一路ポーランドのクラクフへと向かいます。
ホテルから空港までは近距離列車で移動したのですが、慣れないと少し分かり辛かったです。
路線が入り組んでおり、東京の地下鉄のようでした。
クラクフまでのフライトはlufthansa(ルフトハンザ)の小型飛行機に乗りましたが、揺れも少なく快適な空の旅でした。
ポーランドもシェンゲン協定加盟国の為、パスポートチェックもなくそのまま入国できます。
お昼過ぎにはクラクフの中央市街に到着し、早速の散策を開始しました。
〜 Krakow / クラクフ 〜
クラクフ(Krakow)は、ポーランド南部にある都市で、マウォポルスカ県の県都です。
ポーランドで最も歴史ある都市の一つであり、17世紀初頭にワルシャワに遷都するまではクラクフがポーランド王国の首都でもありました。
現在でもポーランドの工業、文化の主要な中心地となっており、人口も約75万人とポーランドでは第3の規模となっています。
ヴィスワ川の上流に位置し、市街地はヴァヴェル城を中心として川の両岸に広がっています。
クラクフ インフォメーション
旧市街の中心にある織物会館。
こちらではポーランドの民芸品、工芸品を身近に見て触れて頂く事ができます。
〜 織物会館 / Sukiennice 〜
クラクフ旧市街の中心にある中央市場広場に聳える建物が織物会館です。
14世紀に建てられたルネッサンス様式の建物で、外から眺めるだけでも美しく、一見の価値があります。
中には大小54店舗もの民芸品、工芸品のお店が建ち並び、ポーランドの伝統工芸を感じる事ができます。
織物会館の前では規模の大きめなクリスマスマーケットが開催されていました。
民芸品や工芸品、陶器や食物まで様々なお店が建ち並び、暖かく楽しげな雰囲気に包まれていました。
ポーランドは想像よりも食事が美味しくて良い意味でビックリしました。
ポーランドの家庭料理と言えるジュレク (Żurek)のスープ、餃子と良く似た姿のピエロギ (pierogi)、 この辺りはとても美味しくて、日本の方の口にも絶対合うと思います。
そして何より物価が安いです。ジュレクのスープで9PLN(270円)、ピエロギ9個で7PLN(210円)ほど。
(2016年12月現在)
物にもよりますが、物価指数は日本やフィンランドの半分以下と感じました。
(物価が安くてご飯が美味しいと何故かテンションが上がってしまうのです。。)
クリスマスマーケットには大きなクリスマスツリーも飾られています。
旧市街では馬車のガイドツアーが人気のようです。
織物会館の前には聖マリア教会があります。
〜 聖マリア教会 / Kosciol Najswietszej Panny Marii 〜
織物会館の向かい側にそびえ立つ大きな建物が聖マリア教会です。
13世紀初めに建造されたゴシック様式の建物で、その歴史的価値から1978年には「クラクフ歴史地区」として世界遺産にも登録されています。
織物会館の裏側にも広場があり、こちらは夏場になると市場が開催されているとの事です。
夏のクラクフもいつか訪ねてみたいです。
夕食は友人お勧めのビストロへ。
カジュアルな雰囲気ですが、料理はとても美味しい!
クラクフにお泊まりの際は、夕食にお勧めのお店です。
ビストロ11
余談ですが、近所のイタリアンのお店もとても良かったです。
こちらはランチにもディナーにもお勧めなお店です。
Il Piatto
http://www.ilpiattosantafe.com/
クラクフ一日目の夜はこうして更けてゆきました。
翌日はバスでザコパネの街へ。
クラクフからバスで2時間半ほどで到着します。
(列車でもクラクフ – ザコパネ間は運行されていますが、3 – 4時間ほどかかります。訪ねられる場合はバスでの移動がお勧めです。)
ザコパネはスロヴァキアとの国境にまたがるタトリ山地の麓に位置する町で、ポーランドでは人気の高い山岳リゾートの街です。
ザコパネの街 公式サイト(ポーランド語)
こちらはメインストリートのクルプフキ通り。
夏季は沢山の観光客で賑わう通りなのですが、冬期はやはり人は少なめです。
冬はスキーリゾート、ウィンタースポーツのメッカとして賑わっているとの事でした。
山の中腹辺りでは賑わいをみせているのかもしれません。
クルプフキ通りの中腹にある木造ホテルも可愛らしかったです。
なんだか日本の温泉街と似た様な雰囲気の場所もありました。
こちらは旧木造教会です。
通称木の教会と呼ばれ、この地方で建てられた最初の教会という歴史のあるものとの事でした。
教会も趣がありますが、近くにあるこちらの旧墓地がとても印象的でした。
童話の中の建物のようで、素朴で可愛らしく、優しげな雰囲気を纏っていました。
ザコパネの街でもクリスマスマーケットが開催されており、のんびりと歩き街を堪能する事ができました。
地元の方々の生活も垣間見る事ができたので、冬のザコパネもなかなかにお勧めです。
クリスマスマーケットでは至る所でスモークチーズが売られており、どうやらこの地方の名産品のようです。
値段もブロック一つで10PLN(ズウォティ)とリーズナブル(約300円)でした。
今回は半日ほどの短い滞在でしたが、もう少しゆっくりと滞在をしたいと思える街でした。
大きくは無い街ですが、ゆっくりと見て回る為には一泊、二泊位しても良いかもしれません。
この後はバスでクラクフに戻り、到着した頃には21時を過ぎていた為、この日の散策はここまで。
クラクフ(ザコパネ)滞在二日目の夜が更けてゆきました。
クラクフ滞在三日目。
この日は街歩きの前にクラクフ一番の名所とも言えるヴァベル城を覗きに行きました。
〜 ヴァヴェル城 / Wawel Royal Castle 〜
ヴァヴェル城は、ヴィスワ川沿いにそびえ立つ、ゴシックルネッサンス様式のお城です。
ワルシャワに首都が移る16世紀まで、このヴァヴェル城に歴代のポーランドの王様が住んでいました。
敷地内には大聖堂や旧王宮、王の墓など、歴史的な建造物が数多くあります。
特に旧王宮には調度品や美術品、宝飾品、武器などが展示されていて、当時の王族の生活を垣間見ることができます。
チャルトリスキ美術館に所蔵されているレオナルド・ダ・ヴィンチ の名画『白貂を抱く貴婦人』。
この時はチャルトリスキ美術館が改装工事中の為、ヴァヴェル城内で展示が行われておりました。
チャルトリスキ美術館
http://www.muzeum-czartoryskich.krakow.pl/
〜ヴァヴェル大聖堂 / Katedra Wawelska 〜
ヴァヴェル大聖堂はヴァヴェル城の敷地内にある大聖堂です。
1364年に設立されたローマ・カトリック教会の大聖堂で、ポーランド国内で最も大切にされている宗教施設といっても過言ではありません。
歴代のポーランド王の戴冠式は、1764年までヴァヴェル大聖堂で行われており、現代でも全45代の王様のうち、41名まではこの聖堂の地下に葬られているとの事です。
堂内には、美しい彫刻が施された棺が数多く安置されています。
お城の中庭の展望台からはクラクフの街が眺められます。
この日は雪模様の天気の為景観は良くないですが、晴れていると美しい街並みを楽しめるそうです。
ヴァヴェル城の後は、クラクフでも最近注目度の高いカジミエーシュ地区へ向かいました。
〜 カジミエーシュ地区 / Kazimierz 〜
クラクフの注目スポットの一つと言えるカジミエーシュ地区です。
この地区の特徴は、ユダヤ文化の歴史、先の大戦の負の遺産などを見て感じる事が出来ます。
第二次世界大戦前のポーランドは、ヨーロッパ最大のユダヤ人社会があり、クラクフには6万人余りが暮らしていたと言われています。
映画『シンドラーのリスト』の舞台にもなったユダヤ人ゲットー(居住区)があった場所でもあり、現在でも、ポーランド最古のユダヤ会堂スタラ・シナゴーグやユダヤ人共同墓地などが残っています。
近代史を垣間見える地区ではありますが、ユダヤ文化を感じられるだけでなく、倉庫を改装した個性的なカフェやポーランドの現代デザインを楽しむ事の出来るアトリエなどもあり、見所は沢山です。
カジミエーシュ地区を一日かけて見て回った後は、クラクフの中央に戻り、ショパンギャラリーで毎日開催されているピアノリサイタルへ。
ショパンの名曲の数々を若手ピアニストの演奏で楽しむ事ができます。
ギャラリーのオーナーさんはとても陽気なおじさんで、とても気持ち良く迎え入れてくれました。
演奏は一時間ほどで、ワンドリンク(シャンパン)が付いて金額は60PLN(約1800円)ほどです。
クラシックピアノやショパンがお好きな方は、一度覗かれてみても良いかと思います。
クラクフ三日目の夜も穏やかに過ぎてゆきました。
クラクフ滞在四日目。
この日はワルシャワへの移動日となります。
午前中には買付けた品々の出荷を行い、お昼過ぎのバスでワルシャワへと向かいました。
ポーランド ワルシャワ編へ続く。