今回の旅ではスウェーデンのダーラナ地方へと足を伸ばしてきました。
ダーラナ地方はスウェーデンの原風景であり、スウェーデン人の心の故郷と呼ばれるいるそうです。
今回は鉄道での移動となり、のんびりと田舎の車窓を楽しんできました。
ストックホルムから列車に揺られ約2時間、ファールンの街が最初の滞在地です。
〜 ファールンの街 〜
ファールンは、スウェーデン中部ダーラナ地方の中心となる都市です。
ファールンにはスウェーデンの銅生産を支えた大銅山がかつて存在し、その地域は「ファールンの大銅山地域」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
そんなファールンの街ですが、歩いてみるとまぁなんと言うか、長閑です。
ただ、とてもとても美しい田舎です。
時間の流れがゆっくりに感じられ、気を張らずにのんびりと過ごしたくなる街でした。
FIKA(フィーカ)の慣習を身体で感じる事の出来る場所でした。
— FIKA(フィーカ) —
FIKAとは簡単に説明をすると小休憩をする事です。
お菓子やケーキなどの甘いものと一緒にコーヒーを飲んだりします。
現在では軽食を取る為の時間なども含まれるそうです。
ダーラナ地方のお店にはどこもカフェスペースがあり、コーヒーとケーキが置かれていました。
地元の人々が少しずつ集まってきて、みんなで話をしながら小休憩を楽しんでいました。
気になる点があるとすれば、開店直後でも、お昼でも、午後でも、夕方でもみんなフィーカしています。
ゆとりのあるライフスタイルが猛烈に羨ましかったです。
翌日はスンドボーンの街へ。
この街はスウェーデン人画家、カールラーションの生家があるとして有名な場所です。
〜 カール・ラーション 〜
カール・ラーション(Carl Larsson、1853年5月28日 – 1919年1月22日)は、スウェーデンの画家。
油彩・水彩ともに多数の作品を残し、フランス印象派の画家に多大な影響を与えたとされる。
自身の家族を題材として当時の中流階級の日常生活風景の作品を数多く残し、その情景から溢れ出す幸福感が人々の共感を呼び、大いに人気を集めた。
カール・ラーション ガーデン
カール・ラーション ガーデンでは生家を見学する事ができます。
カール・ラーションは日本美術に高い関心を持っていたらしく、生家の中では錦絵、陶磁器、日本人形といった美術工芸品なども記念館で観ることができました。
こちらはスンドボーンの街の教会内部です。
カール・ラーションが内装のデザインを手掛けたとの事でした。
通りに並ぶ木製の郵便受けが個性的でとても可愛らしかったです。
翌日はレットヴィークの街へ。
シリアン湖と言う大きな湖の東に位置する街です。
駅は湖畔にあり、徒歩1分で湖に辿り着けました。
シリアン湖の桟橋。
夏至祭の時にはこちらの桟橋でもお祭り(お祝い)が催されるとの事でした。
一度夏至祭の時期にも旅をしてみたいものです。
桟橋から眺めるレットヴィークの街並。
湖畔では学生たちが楽しそうに遊んでいました。
翌日はテルベリの街へ。
テルベリはレットヴィークから少し南にある小さな街です。
テルベリの駅舎はカラフルな木造家屋で、とても可愛らしい表情をしていました。
点在する木造家屋の家々が可愛らしく、不思議な魅力を持つ街です。
長閑な風景に心が癒されました。
街の人々も優しい方が多く、声をかければ助けをくれます。
(人は少ないですが。。)
スウェーデンの原風景を楽しみたい方にはとてもお勧め出来る旅先です。
今回は列車で訪ねましたが、車での移動の方が効率が良さそうです。
旅をされる際は、レンタカーを借りる事も検討をされても良いかと思います。
続く