タリンのバスターミナルを出発して4時間後、ラトビアのリガに到着しました。
到着時間は15時頃、リガも気持ちの良い気候をしています。
半年ぶりのリガの街、今回の滞在拠点は旧市街のど真ん中です。
夏至祭の前だからか、街はとても賑やかでお祭りムードを感じるようでした。
ホテルにチェックインを済ました後は、少し時間がある為リガの街をぶらっとする事に。
綺麗な川辺、水辺が多く、散歩が気持ちの良く行える街でした。
今回もこのブラックヘッド会館の前の広場にはお世話になりました。
ベンチに座ってお酒を飲んだりサンドイッチを食べたり。
人間観察に最高の場所です。
編物、陶器の作家さんのアトリエを訪ねたり、民芸品屋さんを覗いたり。
日が沈みかけ、空が濃い青色になってくるのは24時頃でした。
初日の夜、お祭りムードと言うかお祭りし過ぎです!
旧市街のレストランでは朝まで大音量で音楽が流れ、バンドの生演奏もされていました。
特に気にせず寝れましたが、この時期の旧市街のホテルはあまりお勧めできません。
旧市街から少し離れたホテルに泊まる事をお勧めします。
(一日位なら良いのですけどね、毎日だとちょっとキツいです。)
リガ滞在2日目の朝、この日はスケジュールが盛り沢山の為、早朝から活動開始です。
まずはお目当ての一つ、リガの現代デザインマーケットへ。
作家さんや職人さん、民芸品や工芸品、ラトビア食材などを扱うマーケットです。
木製品やリネン製品など目を引くアイテムが多く、興味深い空間でした。
規模は小さいものの、ラトビア食材も沢山並べられていました。
お肉、お肉、ハム、ベーコン、ソーセージ。。逞しいです。
購入すると目の前で焼いてくれます。
屋台のおじさんはパッと見愛想が無くて怖いですが、購入するととてもフレンドリーになります。
感情が分かり易くて最高です。
そしてラトビアでもジェラートやアイスは大人気でした。
フィンランドでも老若男女問わず人気なのですが、バルト三国でも人気は高いようです。
何故かデザインマーケットにもメリーゴーランドが設置されており、子供たちが楽しそうに遊んでいました。
そして何がビックリって、このメリーゴーランドは手動なのです。
海賊の格好をした恰幅の良いおばさまが、『はっはっはー、それー』言うて回し続けていました。
ラトビア恐るべしです。少しロシアの無茶に近いモノを感じました。
一通りラトビアデザインを堪能した後は、今回の旅のメインイベントの一つ、“森の民芸市”へ。
リガの中央からバスで30分ほど離れた森の中が会場となります。
受付では民族衣装を纏った叔母様方が迎え入れてくれます。
入場料の4eを支払いいざ会場へ。
本当に森の中です。
細い道の側面にお店が所狭しと並び、覗き込んでいるとどんどんテンションが上がって来た事を今でも覚えています。
入口から少し進むと広場に到着し、道が5つ位に分かれます。
それぞれ区画毎にアイテム分けがされており、カゴもののエリア、織物と編物のエリア、木工品のエリア、陶器のエリア、紙製品のエリアと分かれています。
お店の売り子さんは皆民族衣装を見に纏い、雰囲気をより作り上げてくれていました。
編物、織物の天国です。
その場で編物を行う女性、織り機を使い織物をする方々もいらっしゃいました。
上を見上げれば高い木に囲まれた空間で、本当に心地よいマーケットです。
高い木々に囲まれた空間を出ると、少し開けた広場に出ます。
こちらの広場では食事を食べられる場所となっており、様々な飲食店がテントを構え元気に営業をされていました。
焼き手さんは男性が多く、お母さん?に指示されながら一生懸命働いていました。。
豪快な鳥の串焼きがとても美味しくてお勧めです。
串を頼むと『ポテトは要らないのかい?ポテトないと足りないだろう?』と言われ、半ば無理矢理フライドポテトを盛りつけられました。
どうやらラトビアではポテトは主食とも言える食材で、食べて当然!との事みたいです。
(言い包められただけかもしれませんが。)
でも大きな串とポテトのセットで6e程度なので、やはりお財布に優しい物価です。
飲食広場を過ぎるとカゴ天国でした。
柳の木で作られたカゴを筆頭に、パイン材で作られたカゴ、白樺の樹皮で作られたカゴなども並んでいます。
言わずと知れたラトビアの工芸品たち、これは工芸品好きにはたまらない光景です。。
様々なカゴ職人さんが作品を並べていましたが、見れば見る程それぞれに表情が違い、選ぶのに苦労しました。
カゴの形や持ち手の大きさは勿論の事、編み方、木材の色の選び方、接着剤の使い方、全てに違いがあります。
一通り見た後、好みの職人さんのブースで選ぶ形が一番お勧めかもしれません。
こちらは紙もののブースです。
ラトビアの絵本など、可愛らしいアイテムが多かったです。
更に奥地に進むと陶器の作家さんが並ぶ区画が出現します。
ラトビアの陶器はまた独特の雰囲気を持ち合わせており、眺めているだけでも楽しめました。
あまり見かける事のない黒みの強い釉薬が施された陶器、独特の絵柄が表現された陶器など、少し野暮ったいとも言えるフォルムが逆に新鮮に感じてしまいました。
陶器の区画を過ぎると折り返しとなり、入口の方に戻る形で進みます。
戻る途中には木工品の区画が広がり、加工された木の良い匂いに引き寄せられます。
ラトビアの木製カトラリーはリンゴの木、ナラの木、バーチ(白樺の木)、パイン(松の木 / モミの木)などを使い作られているとの事でした。
好みの木目のカトラリーの素材を聞くと、『これはリンゴの木で作っているんだよ』というお返事を頂く事が多かったです。
入口近くまで戻ると、屋外コンサートが開催されていました。
現代楽器を使用しながらも、奏でる音は民族音楽であり、ぼーっと聞いていられる何とも心地の良い音楽です。
ステージ前では小さな子供たちが踊り回り、見るもの聞くもの全てで心を癒してくれるような空間でした。
一日目の森の民芸市はこの辺りでタイムアップ。
明日(日曜)も開催されている為、続きはまた明日に。
森の民芸市を後にし、バスに乗り込み30分ほどでリガの中央街へ。
民芸市からのバスは激込みでした。まるで日本の出勤時間の電車のようです。
沢山買物をされた方は、タクシーを捕まえて戻られた方が良いかもしれません。
(民芸市の会場からリガの中央までで約10 – 20ユーロ程度です。何故かタクシーによって全然値段が違います。。)
リガの中央へ到着後は新市街と旧市街の散策をしました。
この時期はリバークルージングも行われているようです。
リガのオペラハウス。
庭園がとても綺麗に保たれており、美しい空間でした。
リガの二日目は充実と共に幕を閉じ、ほっこりした心のままホテルへと戻りました。
(しかし、この日も旧市街は朝までパーティな感じでした。。)
リガ滞在3日目、この日は早朝からリガ市場を覗きに。
さすがリガの台所、朝も早くから買い物客で賑わっていました。
屋外の広場では野菜や果物などのブースが大半で、旬なのかストロベリーが至る所で売られており、市場には甘くて美味しそうな匂いが充満していました。
市場の奥に行くと、植物やお花を売るお店もあります。
更に奥に行くと、アンティークガラスを販売している区画もありました。
市場を一回りした後は、再び森の民芸市へ。
2日目の訪問となるので、昨日よりはゆとりを持って見て回ろうと思います。
2日目はオープン直後に入った為、1日目よりも人は少なく感じました。
現地の方の話によると、人が増えるのはお昼過ぎからとの事でした。
人混みを避けゆっくり見られたい方は、早めの時間(9時頃)に到着する形がお勧めです。
小さな丘の上にはキノコが生い茂るアートスペースがありました。
小さな椅子になりそうな可愛らしいキノコたち、こちらは本物ではなく木製の作品との事です。
陶芸家さんのブースの後ろではラトビアの少女が遊んでおり、まるで物語の中のワンシーンのようでした。
2日目の民芸市では、編物や織物を実演している職人さんの姿が目立ちました。
大量生産の時代に生きているからか、一つ一つの作品に丁寧に命を込め作り上げてゆく姿には感銘を受けてしまいます。
民芸市の中の中腹辺りに、昔のラトビアでの暮らしが垣間見れる家屋があります。
見学も自由との事でしたので、少し覗かせて頂きました。
日本の古民家にも似た様な木造の平屋造りの建物で、内部は少し野暮ったくも素朴で優しげな空気に満ちていました。
麦やイグサなどで作られた飾り物が印象的で、ドライフラワーとの飾り合わせも可愛らしかったです。
二日間楽しませて頂いた森の民芸市、様々な作家さんや職人さんの作品に出会う事ができ、とても満足できる空間でした。
来年も是非訪ねたい、そう心に決めて会場を後にしました。
その後はまた旧市街に戻り、出荷用の段ボールを探すお散歩に。
人力車?でお酒を楽しむ若者たち。
この車、足元はペダルになっており、漕ぐと力が伝わり車が動きだします。
リガ滞在中、この車は旧市街の様々な場所にいましたが、お酒を飲んでは移動をする、を繰り返す不思議なお店?でした。
(でも皆めっちゃ楽しそうでした。)
リガの街にはイケメンなスーパーマリオブラザーズがいました。
なんとか段ボールを手に入れ、梱包作業をするべくホテルへ。
この後は作業に没頭し、リガ滞在の最後の夜が更けてゆきました。
リガ滞在4日目、この日も快晴で気持ちの良いお天気でした。
早朝に郵便局へ向かい、梱包した荷物を発送し、リガでのスケジュールを完結しました。
前回よりも有意義な時間を過ごせたリガの滞在、見所も多く、またこの街がより好きになりました。
また来年訪ねにくるね!そう心に決め、リガの街を後にしました。
続く